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江戸時代に大学者ともいえる政治家がいました。
六代将軍の家宣と七代将軍の家継に仕えた新井白石です。
ここで政治は結果がすべてということをお話しします。
政治の非常な理論ですが自由を満喫できて悪い奴から護ってくれてお腹一杯食べられれば大抵の政治家に靡く結果になります。
ヒトラーはポーランドを侵略する前はほぼ強いドイツを復活させた有能な政治家との評価でした。
少なくともワイマール期のドイツではそういった評価だったと伺っています。
平成の時代にはフセイン大統領やカザフィ大佐が挙げられます。
この二人は独裁者でしたが国民は従っています。
いわゆる英雄がもてはやされた結果でしょう。
お腹一杯食べられて自由は満喫まではいかないと伺っていますが悪い奴らから護って貰えたのですから。
人間の現金さを悲しく思います。そうでなけれは生き残れなかったのでしょう。
自然界の淘汰と人間界の無常を乗り越えるためのDNA的には。
話は新井白石に戻ります。新井白石は貨幣の改鋳を行っています。
江戸時代は今でいう新円や新札の発行をしています。
というよりほとんどが改悪です。ごく簡単に言えば貨幣の改鋳と称して質を下げます。
質を下げた結果浮いた金銀で幕府の金蔵にため込みます。
政府は信用が一番です。お金は政府が信用を持たせて鋳造したり刷ったりしています。
信用を持たせなければ日本国は偽札で満ちてしまいます。
そうすると国家が破綻するので偽札の罪は重いのです。懲役で二十年と伺っています。
江戸幕府はその政府の信用の逆を突いたのでしょう。
詳しくは荻原重秀が行った元禄の改鋳が発端で有名です。
その話はまたにします。今回は新井白石なので。
その荻原重秀を否定する形で新井白石は改鋳に臨みました。
新井白石は当時の朱子学者でした。
朱子学は儒学の一派ですがあまりにも難解な思想を含むので解説はまたにしたいと考えています。
ともかく新井白石は重秀のやることが気に食いませんでした。
改鋳をしてもとの金銀の割合の小判に戻しました。
結果としまして信用は元に戻りましたがデフレに陥りました。
そうすると経済の優秀な重秀の評価が高くなりました。
新井白石は経済音痴の烙印を押されています。
少なくとも現在では新井白石は経済を知らない、との評価が一般的です。
皮肉なものです。どうでしょうか。政治は結果がすべてという説は。
ご批判もあるかと伺いますが。
だからといってなんでもかんでも結果ばかりに行き過ぎてはいけないとも思います。
そうしたら自由もお腹一杯も悪い奴から守ってくれるとは疑問符が付き始めます。
政府自体が暴走を始めるでしょう。結果を急ぎ過ぎれば。
新井白石は一生懸命にみんなのためを考えてやったのでしたが以外に盲点が存在しました。
政治はリアリストでなくればいけませんね。しかし新井白石は立派だったと思います。
政治家で世のための見本になる行動をとったのですから。
欲を言うのならば経済も活性化してほしかったです。
ライバルだった荻原重秀はどう評価したでしょうか?
注目したいところです!
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